独立したフリーランスWebエンジニアと会社員との違いを知る

フリーランスが増えてきた要因を教えてください

日本では年功序列という雇用制度が長い間多くの企業で取られてきました。しかしこの日本の典型的な雇用制度は近年崩れてきており、どういった形で働くのかを個人で決められるようになってきています。
フリーランスという働き方がそれです。企業にとって年功序列制度は賃金を決定するのが簡単というメリットがあります。しかし、自動的に昇進していくためにリスクをおそれて個人が積極的な行動が取れないという欠点があります。
また、転職を希望する人にとっては年功序列制度は賃金の面で大変不利になる制度でした。たとえば同じ企業内で部署を変えながら働くことはスキルが身に付きにくくなってしまい、その人の人材価値を低下させることに繋がります。このことで転職をしづらいという面がありました。
フリーランスが増えてきたのは、年功序列が抱える欠点があらわになる中で、企業にとっても労働者にとってもメリットが得られる雇用形態が年功序列制度以外にあるということが浸透したからではないでしょうか。

フリーランスになることのメリットを教えてください

フリーランスとして有名なのはテレビ局のアナウンサーでしょう。局アナと呼ばれるアナウンサーはテレビ局に勤務していますが、実力と人気のある局アナはフリーランスになることで給与が大幅にアップすると言われており、しばしばどのアナウンサーがフリーになるかが話題になることもあります。これはフリーランスのメリットの特徴が出ていると言えます。
つまり、実力があれば認められ、その人材価値に対して多額の報酬が支払われるということです。フリーランスの一番のメリットはこの給与のアップにあると言えます。現在自分にはスキルがあるのにそれを企業が給与に反映させていないと感じるのであれば、フリーランスになれば実力に見合った給与を得られる可能性があります。
給与以外の面でもフリーランスのメリットはあります。企業に勤めていると働く時間や休憩時間、休日や勤務地、仕事内容などは決められています。しかしフリーランスになればいつ働いてもかまいませんし、いつ休みを取るかも自分で決めることができます。仕事の内容も自分がやりたい仕事をすればいいようになります。この自由になるということはフリーランスのメリットの代表と言えるでしょう。

フリーランスになることでデメリットはないのでしょうか？

フリーランスになることのデメリットは、給与が保証されていないところにあります。会社勤めとは違って毎月給与が安定して入ってくるわけではありません。仕事が継続して入ってくる保証はないのです。
また、仕事を自分で取ってくることが必要になります。営業と呼ばれますが、これが苦手だという方もいるかもしれません。他には税金や経費の処理も自分でする必要があります。フリーランスになるのであればメリットとデメリットを比較する必要があります。メリットのほうが大きいようでしたらフリーランスに転身する価値は大いにあると言えます。